就職前の健康診断で不合格に?

正社員として就職するとき、就職前に精密な健康診断を受けるように言われることがあります。一般的には内定後に健康診断を受けることが多いです。この場合は、ドライバーなど業務上健康状態が重要な仕事を除き、健康診断の結果で内定取り消しになることはほぼないでしょう。
しかし企業によっては内定前に健康診断を受診するよう言われることがあります。そういう企業では、健康診断の結果が合否に繋がる可能性が否定できません。健康診断の結果を理由に不採用とするのは就職差別に当たりますが、守秘義務遵守の観点から企業側へ不採用の理由に関する質問をしても回答を得るのは難しいでしょう。

自身では健康体と確信しているにもかかわらず、診断結果を理由に不採用となれば青天の霹靂でしょう。一方で内心健康に不安を覚えている場合、こうした展開となるリスクは自ずと高まります。また、当日の体調や測定時の状況など、結果として一時的にマイナスに作用してしまう可能性を排除することはできません。

健康診断の結果を理由に不採用となったと思ったときは、再検査を希望したり、自身で健康診断を受けに行き診断書を用意したりして、その場で諦めない姿勢が大切です。
最終的にすべてが通るとは限りませんが、臨機応変に対応策を自ら提案する積極的な姿勢は、企業側の評価につながる可能性が期待できます。期待できる人材と評価された後の段階での、こうした想定外のアクシデントに際しては、感情的にならずに可能な限りの対応策を模索し、臆せず先方に礼節をもって伝える対応が望まれます。